なぜ "How" の記事を書きたくないか

私はこのブログで、"How" よりも "Why" に焦点を当てた内容を書くことに努めています。
道具の使い方や技術紹介ではなく、それらが、なぜその形で在るのか、どんな問題を解決するために存在するのかを考えたいと思っています。

当ブログの紹介ページでは、アジャイルソフトウェア開発宣言をオマージュした「ブログ執筆宣言」を掲げています。

ブログ執筆宣言

私は、記事の執筆を通じて、より深い理解と洞察を得ることを目指しています。私は以下の価値に至りました。

「どうやって」よりも「なぜ」を、
「解決方法」よりも「問題設定」を、

価値とします。すなわち、技術の扱い方が重要であることを認めながらも、私はその技術が存在する理由や背後にある問題設定により大きな価値をおきます。

我々エンジニアは課題解決のプロです。重要なのは "Why" や問題設定であって、方法は状況に合わせて自力で導けるはず。

過去に私は Zenn や Qiita で多くの「いいね」を獲得した "How" の記事を執筆したことがありますが、技術の進化により、その内容は時代遅れとなってしまいました。"How" には消費期限があります。

しかし、"Why" の記事は長い間存在感を放ちます。私たちが巨人の肩の上に乗っている限り、技術の未来はその延長上で発展します。なぜ技術がそう在るのかという理由は、時間が経過しても変わらないのです。

そのような長持ちする記事を書くことは、私にやりがいをもたらします。消費期限が来たらお役御免になるか、全てを書き直さなければならない記事とは違って、長くメンテナンスすることで熟成され、磨かれ、より価値のある記事に育つからです。